自動車整備士がオススメする工具 ラチェット5選

ラチェットハンドル画像 工具
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愛車の整備をする上で必ずと言っていいほど使用するラチェットハンドル。任意のサイズのソケットと組み合わせて使用し一度付ければ往復運動だけで、ボルトやナットの早回しができます。作業効率をアップさせたい方は持っておくと重宝するアイテムです。どれを選んだらいいか解らない方のためにオススメをご紹介します。

ラチェットハンドルの選び方

①作業用途に合ったサイズを選ぶ

ラチェットハンドルには主に、1/2インチ(左)3/8インチ(中央)1/4ンチ(右)の3種類があり、大きさや長さに合ったトルクをかけられるようになっています。例えば主にホイールの脱着や足廻りの作業をするなら1/2インチ、エンジンルーム内の作業であれば3/8インチ、室内作業や補器類の取り付けなどの小さいボルト・ナットを触るなら1/4を選ぶといいでしょう。汎用性が高いのは3/8インチですが、サンデーメカニックの方やこれから自宅で愛車を弄ろうと思っている方は1/2インチもあるといいですね。

ラチェットハンドル画像

②機能で選ぶ

同じラチェットハンドルでも機能によって使い勝手が異なりますので選ぶ際にチェックしてみましょう。

【首振り(根本)

ヘッドの根本が180°可動するタイプ。緩締の際に任意の角度で作業できるのが特徴。それぞれの角度で節度がありヘッドが固定されるタイプがオススメ。逆に節度がないタイプは使っているうちに勝手にヘッドが動いてしまうので私的には少し敬遠したいところ。

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【ラウンドスイベルヘッド】

画像のようにヘッドの根元ではなくヘッド本体が180°の範囲で自由に角度をつけることができ、通常ではアクセスしづらい箇所の作業や、垂直に立てて早回しをすることもできます。私もこのタイプを愛用しています。角度が付くのがヘッド根元ではなくヘッド本体になるので力が逃げず、狭い箇所の作業でも効率よく私を助けてくれます。

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【クイックリリースボタン】

ヘッドに付いているリリースボタンで簡単にソケットの脱着が可能。手がオイルまみれになっているときでもリリースボタンを押すことによってスムーズにソケットを外すことができます。またリリースボタンを押さないとソケットが外れないため車両側にソケットが残ってしまった…なんてことは防げます。私は両タイプ持ってますがリリースボタンがない方が好みです。ここは好みと慣れの範囲です。

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【ギヤの歯数】

ラチェット本体内部のギヤ数が多いと振角(ラチェットを戻してカチッとなるまでの角度)が少なくて済みますので狭い箇所の作業でかなり効果的です。最近は歯数が多くて強度の高いものが各メーカーから出ています。私は旧型の歯数が少ないものと現行の多いものと両方持ってますが、歯数の多いものを手にしたらもう放せません。

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オススメのラチェットハンドル

京都機械工具(KTC) 自動車専用工具 ラチェットハンドル BR3E

工具に興味のある人なら1度は耳にしたことがある「KTC」。ドライバーの記事でも書いているように、工具選びに迷ったら「KTC」を選んでおくと間違いありません。私も最初のラチェットは「KTC」でした。このタイプはスタンダードなモデルでリリースボタンが付いているためボタンを押さない限りソケットが勝手に外れたりしません。

歯数36枚
サイズ全長:180mm
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WORKPRO ラチェットレンチハンドル ラチェットハンドル フレックスラチェットレンチ 差込角9.5mm 首振型 4段調節 回転方向切替簡単 速脱ボタンバナジウム鋼製ヘッド 72山ギア

2017年創立のグレートスタージャパンの工具ブランドで、作りも良くコスパが最高に良いです。セットでの販売も多いのでDIYなどの作業や自宅に1セット置いておきたい方に最適です。歯数も多くリリースボタンも付いていて節度のある首振りヘッド。全てが揃ってます!

歯数72枚
サイズ全長242.5mm
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ベッセル(VESSEL) ウッディ スイベル ラチェットハンドル 差込角3/8インチ (9.5mm) HRH3-SW

日本国内シェア約60%を占める日本産ドライバーのブランド。ホームセンターなどでよく見かけるので一度はこの名前を目にしたことがあるのではないでしょうか?比較的安価でコスパが良いのでプロの愛用者も多数います。スイベルヘッドで力が伝えやすく早回しも可能。このタイプはノンスリップハンドルで作業性抜群です。

歯数72枚
サイズ全長169mm
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京都機械工具(KTC) ネプロス 9.5mm (3/8インチ) フレックス ラチェットハンドル NBR390F

「KTC」の最高級ブランドで素材、設計、製造技術、工作精度全てにおいて他社を上回るよう開発されたのが【ネプロス】。リリースボタンがあるにもかかわらずヘッドが小さく設計されており、本体のメッキも強く高級感があります。私も1本所有しており仕事でも使いますが90枚ギヤは圧巻です。狭いところで困ったときは振角の少ないこのネプロスにいつも頼っています。サンデーメカニックや仕事で使う中でもワンランク上の工具を検討している方にオススメです。

歯数90枚
サイズ全長225mm
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スナップオン Snap-on ラチェットハンドル スイベルヘッド 差込み角:9.5mm 3/8″ FHCNF72

自動車ディーラーやモーターレースのプロの整備士が絶大な信頼をよせているアメリカの大手工具メーカー。ラウンドスイべルヘッドのこのモデルは締緩の際も任意の角度にでき且つ力もかけらるため、私はメインで使っています。縦にすると早回しも可能になり作業効率も上がります。ソフトグリップを採用してあり、しっかり握れてしっかり力が伝わります。買って損はしません。

歯数72枚
サイズ全長175mm
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まとめ

私は整備士でお客様の車を触るので力をかけて使用する工具は良質なものを選びます。サイズ・機能によって色んな種類のラチェットがありますが、用途や使用頻度、誰の車を作業するのかなども選ぶ際に重視するポイントですね。例えば自宅用の使用頻度がそこまで高くない場合はコスト重視で良いと思います。また一度実際に手に持って頂くのも自分に合った工具を見つける近道になるはずです。

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